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「対話の会」が歩んできた軌跡を残していきます。 事務局は事務的に残していきますが、 ここにみなさんの足跡もつけていただいて、「対話」の軌跡を豊かにできたらすてきですね。
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11月例会

20名の参加でした。
東京都の私立小学校に勤務するの5年目の女性の先生の実践提案でした。

2年生の生活科の学習で、2年生の出し物を1年生に見せるための話し合いをする授業の提案でした。
提案資料は実践資料(単元計画・経過など)丁寧なカルテ(個人の記録)、逐語記録、でつい最近の授業を逐語記録に興したもので、ここ数日の作業量の多さに感嘆しました。
それをもとに語り合いました。

提案者の先生の課題意識は
・板書のしかた=話し合いの経過を残したい
・「聴き合う」とはなんだろう=自分の方向性の確認
・教師としての自分=逸脱したことを嫌う自分とそうでない自分・・・その狭間で
でした。

参加者からは
・この単元で学ばせたいことはなんだろうか=どこに収束していくのか
・内容が2年生という発達段階にあっているのか=2年生は目の前にあるものを扱いたい
・今までにやったことがある、やってもらったことがあるを土台に
・まず、やってみる、それを楽しくやれるように教師が支える
 →話し合う必要性が生まれる=聴き合う必要性
・発言が多いが、自己評価が低い子どものとらえかた
 →わがままか?話し合いのルール(話型)を決めた方がいいのか?
 →その子にどうなって欲しいのかを教師がしっかりもって対応すること
 →学校で見える姿の背景も引き受けること
・学生さんからは「ますます教師になりたくなった」との意見も

などの意見が出され実践者の先生が今後の単元をどうしていくかや自分をとらえ直すきっかけになった時間でした。実践者の先生の涙は一生懸命にやっているからきれいだったのでしょう。
もちろん、参加した方々一人一人が自分のことに置き換えて、何かを得て帰られたことと思います。

提案者の先生、参加者の皆様、ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次回例会案内
12月15日(土)
14:30~
学芸大学附属竹早小学校

詳細はHP
http://taiwanokai.sakura.ne.jp/schedule.html
をご覧ください。
ブログ(対話の会のキセキ)でも発信していきます。


中野富雄
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17名の参加でした。
神奈川県の20年目の女性の先生の実践提案でした。

三年生の地域の学習で、学区内にある生協を教材化した単元の提案でした。
提案資料は実践資料(単元計画・経過など)丁寧なカルテ(個人の記録)、逐語記録、学習感想で構成されていました。とても分かりやすい提案資料でした。
それをもとに語り合いました。

提案者の先生の課題意識は
・単元の構成の仕方
・子どもの学習感想(ノート)の内容
・気になる子の学びについて
でした。

参加者からは
・カルテから想像するこの子はこうだ。しかし、授業でどうしてこのような出方をしたのだろう。
・子どもの発言は何に裏付けられたものなのか
・子どものが自分の気持ちを出していける授業構成が「気になる子」の学びを支えている
・授業の流れがどういう方向に向かっているのか分かりづらい
・板書の構成は先生のやりたいことを表した板書なのか
・教師の支え方(仕掛け・支援など)として「そう思ったわけがあるの?」などの聞き方で、子どもの体験を授業で位置付ける。予想する。実際に確かめてみる。という流れをもう少し意識していったらどうか
・教師が立ち止まり、子どもが立ち止まるきっかけをつくる
・事実に対して自分の立ち位置を確かめ、語り合う。そして、それを支える教師の存在が大切

などの意見が出され広がりと深まりのある時間となりました。

提案者の先生、参加者の皆様、ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次回例会案内
11月10日(土)
14:30~
学芸大学附属竹早小学校

詳細はHP
http://taiwanokai.sakura.ne.jp/schedule.html
をご覧ください。
ブログ(対話の会のキセキ)でも発信していきます。
今月の例会は、昭島市の先生の提案から語り合いました。
30名の参加でしたので、グループ討議を取り入れて、なるべく一人一人が語る機会をもてるようにすすめていきました。

「心を育てるには?道徳に時間、学校の取り組み、Kくんから再考して」
というタイトルのもとに提案された資料から、「K君に必要な道徳授業はなんだろう」ということを考えていきました。

提案者は自分の思いと「道徳授業」というものの間で揺れているようでした。
研修会などでいわれた「道徳授業」の意味も分からないでもない。・・・しかし!
自分が思うこのK君や学級の子どもたちに必要な道徳授業は・・・?
自分がいままでやってきた道徳授業は学級指導、生活指導だったのか?
どうしよう?

という思いが私からは感じられました。

一方で、提案者の先生がK君にかけていた
「本気で変わろうとしているの?」という言葉には「変わらないとだめだよ」という意味が暗にこめられていることや、K君は「今の自分は認められていない」と思ってしまわないか、という意見が出されました。
また、授業の主発問に
「このままでいいのだろうか?」
というものがありました。これは「よくない」と教師が言ってしまっているようなものなので、この言い方はよくないという意見も出されました。

もう一つ話し合いの中心になったのは教材文でした。
道徳の授業で題材とする教材文が適切かということや参加者自身がこの教材文をどうよんだか、ということで話し合いが盛り上がりました。
また、参加者の今までの体験によって感じ方が全く違いました。提案者の先生のねらいには「様々な考え方をする友達の存在に気付き・・・」とあったので、今回の例会のように様々な感じ方が実際の授業でも出されるかもしれないという意見が出されました。

最後に提案者の先生はこんな振り返りをされました。
・もっとK君へ共感していきたい
・今必要なことが見極めて実践していきたい
・道徳の教材文についてもっと考える必要がある
・日常から生まれてくるものも道徳でとりあげられないか
・「道徳」とはなんだろう
・「この子を変えよう」という教師の思いが子どもにプレッシャーになっていないか?
このようなことをこれから考えていきたいと思ったと語られました。


今回は学級の様子やK君のカルテから授業を考えるという少し新しいスタイルの例会でした。様々な立場の参加者から意見が出された活気のある会でした。
2人の初参加の方を迎えることもでき、うれしく思いました。

次回の例会は
10月20日(土)14:30〜
東京学芸大学附属竹早小学校

です。思いを語り合い、よりよい教育実践につなげていきましょう。

(N)
8月25日(土)に、世田谷小学校で「教育実践対話の会 夏の集会2012」が開かれました。今年で5回目の開催になり、8月の終わりの忙しい時期にも関わらず、100名を超える先生方・学生の方・教育に携わる方々が参加してくださいました。

今回は3つの分科会に分かれて実践を語り合い、その後実践の講演・トークを行いました。
まずは、各分科会に参加された方からの感想をご紹介します。感想から分科会の様子をご想像ください。

第一分科会は、「公園はだれのもの やくそくときまり から」というテーマの社会科の実践です。
「久しぶりの対話の会への参加となり、さらに司会という閉じションで緊張しましたが、分科会の皆さんの子どもたちに寄り添った意見をたくさん聞けて嬉しく思いました。自分の2学期から頑張ろうと力をもらえました。ありがとうございました。」
(世田谷区の先生)


「今年の4月から教師になり、日々何も分からないままに授業をやってしまっています。そんな中で対話の会に参加すると、多くの先生方と子ども一人ひとりを見る話し合いができ、新鮮な思いになります。明後日からまた子どもたちとの忙しい毎日が始まりますが、ぼんやりと全体を見ているだけでなく、その子を理解するように努めていきたいと思います。社会科では、『公園は誰のもの』という学習について子どもたちの発言やノートを手掛かりに話し合いが進みました。感情が表に出辛い子、意見に方向性を見出せない子、考えがゆらいでいる子など、文字から教室の様子を想像する中で、自分一人では思いつかない多くの視点を学ぶことができました。自分の学校や学級にあてはめながら、これからも考え続けていきたいと思います。」
(横浜市の先生)


『やくそくときまり』
「公園でのボール遊び禁止という事態に子どもたちが疑問をもち、始まった授業であった。子どもたちにとって、身近で切実な問題であり、この問題を話し合う中で子どもたちの中にさまざまな価値があるものが生まれてくるのではと感じた。今後、子どもたちの考えの深まりがどのように変容していくのか大変興味深い。貴重な実践を提案して頂き、ありがとうございました。」
(小平市の先生)



第二分科会は、「自分らしさを他施設に、仲間とともに主体的に考える子を願って『そだてよう ぼくの・わたしの ○○』」というテーマの生活科科の実践です。

『つぶやきって何だ?』
「私たちは、しばしば子どもの「つぶやき」と言いますが、「つぶやき」といっても決して純粋なものではないという気付きをもたせる授業記録であり、協議会でした。「つぶやき」にも投げつけられ、放り投げられたことば、誰かにかかわることを願って生まれてきたことば、個の内面が思わず口をついて出てきてしまったことば。言いかえれば、何かを背負ったことばなのかどうか。「つぶやき」の宛先があることばなのかどうか。そんなことを考えさせられる時間をもつことができました。」
(小金井市の先生)



『先生の報告に参加して』
「小田部さんのこの子たちかける願い。その願いと、子ども達とのズレのようなもの。そこに小田部さんは当然気づいていて、そこに1番の「悩み」を抱えておられた。1年目の私は、まだまだそんな悩みを持つことも出来ず、子どもの前に立っている。「一皮剥ける」という小田部さんの決意を聞いて、私はまずちゃんと悩みを持ちたいと思った。子どもたちに再会するのが、一層楽しみになりました。」
(板橋区の先生)


「昨年、初めて夏の集会に参加させていただき、大変な衝撃を受けたことが
記憶としてずっと残っていました。刺激を受けたということでもあると思います。
 今年は、その刺激を受けることを、期待して参加をさせていただきました。そして
みごとに私の期待を裏切らず、たくさんの刺激を与えてくれました。
 第2分科会では、同世代である小田部先生の子ども達への深い愛情を感じました。
クラス全体を見ながらK君という気になる子について、「カルテ」をこまめにと
られていて、
その様子に、自分自身の子ども達への思いはどうかな・・・?と改めて考える
きっかけとなりました。
この集会で、感じたこと思ったことが漠然とたくさんあり、少しずつ整理してい
こうと思います。
そのことがこれからの自分にとって大切なのだろうと思いました。
きっかけをくれた小田部先生、夏の集会に関わる先生方、ありがとうございました。」
(平塚市の先生)




第三分科会は、「空気のふしぎ」というテーマの理科の実践提案です。

「『子ども一人ひとりに寄り添った授業をしたい』という強い思いがある実践でした。参加者の方々と意見を交わしていくうちに、2児の新しい姿が見えてきました。一人の子どもを皆でみて、語っていくことで見えてくるものがたくさんあるのだと感じました。また、教師の言葉の認識と、子どもの言葉の認識のズレをうめて、授業をしていくことの大切さを再確認しました。」
(葛飾区の先生)


「児童との関わりかたをもう一度考えさせられる実践でした。児童の呟き一つ一つに耳を傾け、共に解決していく佐川先生の姿は、初志の気持ちを思い出させてくれました。その一方で、児童全員が授業に参加することの難しさや、児童を中心とした授業形態の方法など、私自身の課題ともしたい内容が表れた実践だったかと思います。
 佐川先生の実践を見て、教育の奥深さ、そして面白さを再実感しました。これからも学び続けたいと思わせていただきました。ありがとうございました。」
(東京都の先生)




分科会の後の講演・トークは、「荒れる子どもの生きられる居場所の構築」という演題です。滋賀県の小学校の先生が夏の集会に駆けつけてくださり、荒れる子どもの事例について話してくださいました。
その子の担任としてどう向き合っていくか、その子をどうみとるかについてお話を聞きました。
子どもと正面から向き合い、信頼関係を時間をかけてつくってきた先生。
先生の熱い思いと、少しずつ変わってくる子どもの様子に、聞きながら途中で涙が出てしまいそうでした。

まだまだ日差しの暑い夏の1日に、思いの熱い先生方とたくさん話をすることができ、とても充実した時間となりました。

9月の例会は、9月22日に竹早小学校で行います。皆様のご参加をお待ちしています。


(K・Y)
7月7日(土)@学芸大学附属竹早小学校
参加者21名(大学の先生、現職の先生、学生さん)
岸野実践から語り合う
4年生・社会総合
「きき合い、そこから自分の考えを深める学びを目指して
〜学び続ける共同体をつくる〜」
というテーマの提案でした。

1、提案資料より
「実践テーマにかける思い」として岸野さんは「聴き合う子どもになっていくことを望むのであれば、授業そのものが聴き合うことに価値があるような授業になっていかなければならない」と述べていました。
そこで岸野さんが設定した単元は「石巻の学習」でした。岸野さんは実際に現地に赴き、Aさんという方にインタビューをして授業の準備をされていました。Aさんという人を通して学習をすすめることで、震災の事実や人の思いに実感をもって知っていくことをねらっていました。また、「物の背後にある人の思いや一見すると見えない実像に迫ることができる」ことも価値としてあげておられました。
同時に、子どもたちが石巻について追究していく中で、子どもの思考にそった形で地図を活用する技能がついていくこともねらっていました。

2、語り合われた内容
・子どもたちに共有されていた事実は充分であったか
・子どもたちは何を土台(根拠)にして話し合いをすすめていたのか
・岸野さんのやりたいことと授業計画は合致しているのか
・単元でメインにねらっていたことは人を通して石巻を学んでいくことか、それとも、地図を活用する技能を身に付けることか。それとも両方か

3、そこから分かってきたこと
・「この子」「この子ら」の追究と先生が追究させたい(学ばせたい)ことがつながっているか。つなげていかないと単元は構成できない。そこが教師の最初の仕事。
→単元をつくる(単元の価値、見通し、ストーリー、全体の景色、0次案)
→修正を加えながらすすめていく

・教師が問いかけるときに、どんな事実を社会(広い意味での社会)の中から切り取って子どもに提示するか。追究するだけの価値をもつもの。手がかり、事実、とりつく島。例えば、写真・動画・文章・インタビューなど
→教師の教材開発力が問われる
→切り取った教師の願いや意味付けが問われる

4、会を終えて
岸野さんは率直に語っておられました。自分のやりたいことややってみた手応え。しかし、同時に迷いも語っていました。そのような提案だったからこそ、教師が授業をつくっていく上で大切にしていきたいことが確認していけたのだと思います。
なかなか、「こうするとこうなる」のようにいくことばかりではないですが、目の前の子どもたちや教師自身の願い、社会のありように向き合って修正しながらすすめていくことが大切であると改めて認識できました。

ところで、今回初参加の方や、数年ぶりに参加してくださった方もいました。
対話の会はどなたでも参加することができます。ぜひ、一緒に教育のことについて語りたいという方はご連絡ください。

次回は8月25日(土)夏の集会@学芸大学附属世田谷小学校9:30〜
http://taiwanokai.michikusa.jp/framepage.html

また、社会科の初志をつらぬく会 全国研究集会@長野上山田(8/5〜8/7)もありますので、ご興味のある方はぜひともご参加ください。
http://homepage2.nifty.com/shoshi/

中野




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