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「対話の会」が歩んできた軌跡を残していきます。 事務局は事務的に残していきますが、 ここにみなさんの足跡もつけていただいて、「対話」の軌跡を豊かにできたらすてきですね。
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7月7日(土)@学芸大学附属竹早小学校
参加者21名(大学の先生、現職の先生、学生さん)
岸野実践から語り合う
4年生・社会総合
「きき合い、そこから自分の考えを深める学びを目指して
〜学び続ける共同体をつくる〜」
というテーマの提案でした。

1、提案資料より
「実践テーマにかける思い」として岸野さんは「聴き合う子どもになっていくことを望むのであれば、授業そのものが聴き合うことに価値があるような授業になっていかなければならない」と述べていました。
そこで岸野さんが設定した単元は「石巻の学習」でした。岸野さんは実際に現地に赴き、Aさんという方にインタビューをして授業の準備をされていました。Aさんという人を通して学習をすすめることで、震災の事実や人の思いに実感をもって知っていくことをねらっていました。また、「物の背後にある人の思いや一見すると見えない実像に迫ることができる」ことも価値としてあげておられました。
同時に、子どもたちが石巻について追究していく中で、子どもの思考にそった形で地図を活用する技能がついていくこともねらっていました。

2、語り合われた内容
・子どもたちに共有されていた事実は充分であったか
・子どもたちは何を土台(根拠)にして話し合いをすすめていたのか
・岸野さんのやりたいことと授業計画は合致しているのか
・単元でメインにねらっていたことは人を通して石巻を学んでいくことか、それとも、地図を活用する技能を身に付けることか。それとも両方か

3、そこから分かってきたこと
・「この子」「この子ら」の追究と先生が追究させたい(学ばせたい)ことがつながっているか。つなげていかないと単元は構成できない。そこが教師の最初の仕事。
→単元をつくる(単元の価値、見通し、ストーリー、全体の景色、0次案)
→修正を加えながらすすめていく

・教師が問いかけるときに、どんな事実を社会(広い意味での社会)の中から切り取って子どもに提示するか。追究するだけの価値をもつもの。手がかり、事実、とりつく島。例えば、写真・動画・文章・インタビューなど
→教師の教材開発力が問われる
→切り取った教師の願いや意味付けが問われる

4、会を終えて
岸野さんは率直に語っておられました。自分のやりたいことややってみた手応え。しかし、同時に迷いも語っていました。そのような提案だったからこそ、教師が授業をつくっていく上で大切にしていきたいことが確認していけたのだと思います。
なかなか、「こうするとこうなる」のようにいくことばかりではないですが、目の前の子どもたちや教師自身の願い、社会のありように向き合って修正しながらすすめていくことが大切であると改めて認識できました。

ところで、今回初参加の方や、数年ぶりに参加してくださった方もいました。
対話の会はどなたでも参加することができます。ぜひ、一緒に教育のことについて語りたいという方はご連絡ください。

次回は8月25日(土)夏の集会@学芸大学附属世田谷小学校9:30〜
http://taiwanokai.michikusa.jp/framepage.html

また、社会科の初志をつらぬく会 全国研究集会@長野上山田(8/5〜8/7)もありますので、ご興味のある方はぜひともご参加ください。
http://homepage2.nifty.com/shoshi/

中野


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